一富士二鷹三茄子はあの徳川家康と関係がある?なぜ縁起が良いのか、その由来と理由を解説!
あけましておめでとうございます!はやいもので、もう2018年ですね。2000年を超えたのがついついこないだのように思えますが、いつの時代もだいたいそんなようなことをみんな言ってるんでしょうね。去年は途中からバタバタして更新ができていませんでしたが、今年は頑張りたいと思います。
ということで、新年一発目は「一富士二鷹三茄子」についてです!
これ、みなさん知ってますよね??そう、「初夢でそれらが出てくると縁起がいい」と言われているものです。そこまでは、だいたいの人が知っていることだと思います。ここでは、「一富士二鷹三茄子なのか?」「なぜそれらは縁起が良いのか??」ということを深堀していきたいと思います。
徳川家康に由来する説
この「一富士二鷹三茄子」は民間伝承です。つまり、誰かが正式な制度として決めたわけでもなく、人々がなんとなく言い始めて、なんとなく定着していった類のもなので、正式な出所はありません。ですが、「こうではなかろうか??」といわれているものがあります。それが、あの江戸幕府をひらいた「徳川家康」なんです。
<徳川家康の好物説>
これは、非常に明快です。家康が好んでいたものが富士山・鷹・茄子だったからというものです。もともと家康の生まれた三河(現愛知県)や幼少の頃を過ごした駿河(現静岡県)は富士山に近く、また家康は鷹狩りを好んでいたことは有名です。茄子は・・・分かりませぬ!笑 家康はいわば出世大名です。幼少期は今川家の人質になっていた身分で、江戸幕府の初代将軍まで上り詰めたその功績や偉大さなどから、家康の好きなものが初夢に登場すると縁起が良いとされたのでしょう。
<駿河国の名物説>
もう一つ、いわれとして存在するのが「駿河国の名物説」です。富士山・鷹・茄子ともに駿河の国の名物です。ですが、なぜ駿河??という話になります。前述したとおり、駿河は家康と縁が深い国です。駿河にある「駿府城」は家康が終の棲家としたことも有名です。
なので、この家康の好物説と駿河の名物説は表裏一体と言えるでしょう。
では、なぜ縁起が良いの!??
古来より日本人はよく願掛けを行っていました。また、言葉の語呂も非常に重要視していました。これら、富士・鷹・茄子もその例外ではありません。見てみましょう!!
- 一:富士→不死・無事
- 二:鷹→高
- 三:茄子→成す
はい、全て縁起の良い言葉ですよね。そのため、これらが初夢に出てくると「縁起が良い」と呼ばれる所以となったわけです。
一富士二鷹三茄子には続きがある!?
これはあまり知られていないかもしれませんが、実は一富士二鷹三茄子には続きが存在します!ここまでくるともはや家康との関係は分かりませんが、縁起が良い語呂かけが全てなされています。見てみましょう!
- 四:扇→末広がり
- 五:煙草→煙が「上」にたちのぼる
- 六:座頭→剃髪していることから、怪我無い(毛が無い)
座頭とは、座頭市が有名だと思いますが、剃髪した盲人のこといいます。あまり、今は使わない言葉ですが。現在において座頭が夢にでてくるってめちゃくちゃレアだと思いますが笑
北野武の座頭市、おもしろいですよ。タップダンスの要素がいい味を出しています。
これらの言葉は全て語呂が良く縁起の良い願掛けとして伝承されてきたものです。
以上、案外知っているようで知らない正月ネタでした。それでは、本年もよろしくお願いします!!