新潟のゆるキャラ「レルヒさん」から学ぶ、日本のスキーの歴史

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みなさん、冬を楽しんでいますか?日本の冬といえばなんといっても「雪」ですよね。日本は世界有数の豪雪国であり、もはやその雪はいまやインバウンドのための「観光資産」にもなっているくらいです。ニセコなんか外資ばっかみたいですね。また、札幌の雪祭りも今年は旧正月と重なったこともあり、過去最大数の来場者を記録したみたいです。

 

しかも、日本は火山大国でもあるため良質な雪山が多く、スキーにはもってこいの地理なんです。それに加えて、火山大国という特質から温泉がたくさん湧いているので、「雪山でスキー+温泉」という最高のアクティビティが楽しめる国でもあるんです。

 

さて、今回のメインテーマは「日本のスキーの歴史」です。スキーはもともと狩人が雪山を移動する「手段」でしたが、それがヨーロッパで進化を遂げてスポーツまで昇華したものです。なので、日本のものではありません。と、いうことは日本にスキーを持ち込んだ人物がいるはずですよね!?そこで登場するのが、なんと新潟のゆるキャラである「レルヒさん」なんです!今回はこの「レルヒさん」から日本のスキーの歴史をご紹介したいと思います。




まずは新潟ゆるキャラのレルヒさんをご紹介!


レルヒさんってゆるキャラの中ではまぁまぁ有名な部類なんですが、ご存知でしょうか?百聞は一見にしかずというように、まずは見てみましょう。こちらです!どんっ!!

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このゆる~い感じがけっこう受けているそうですよ。そして、ここからが歴史風味となります。

この「レルヒさん」は実在の人物です。本名は「テオドール・エードラー・フォン・レルヒ(1869年8月31日 – 1945年12月24日)」といいます。そして、見た目からも名前からも分かるとおり、日本人ではなく「オーストリア=ハンガリー帝国」の人です。しかも、軍人です。ではなぜこのレルヒさんが新潟のゆるキャラになったのでしょうか?みていきましょう。

 

日本にスキーを広めた第一人者


「レルヒさん」は本名で呼ぶととても長いので、ここでは「レルヒさん」で統一します。レルヒさんが日本に初めてやってきたのは1910年のことでした。目的は「日露戦争でロシアに勝った日本陸軍の研究のため」であり、交換将校と言う形で公式に日本にやってきます。

 

という形で日本を勉強しにやってきたレルヒさんですが、逆に日本軍がレルヒさんのある経歴に注目します。それは、「レルヒさんはアルペンスキーの創始者マティアス・ツダルスキーの弟子である」ということでした。

 

そしてなんと1911年、現在の新潟県高田市でレルヒさんは日本軍にスキーを伝授しはじめます。そう、日本最初のスキーは軍用だったんです。なので、「新潟県高田市が日本スキー発祥の地」ということで、新潟県のゆるキャラにレルヒさんが採用されているんです。だって良く見たらスキー持ってますもんね。ちなみに、彼が新潟県高田市で教えたスキーは「1本杖」式で、これはアルペンスキーの創始者マティアス・ツダルスキーが完成されたものです。現在では2本杖のノルウェー方式が主流ですが。

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もう一回貼りますが、だからゆるキャラレルヒさんも杖を一本しか持ってないんです。左手しかもってませんよね?これは「1本杖」式だからなんです。



レルヒ少佐、帰国につき


新潟県高田市でスキーを伝授した後、レルヒ少佐は北海道にも赴任。そこでもスキーを指導し、母国に帰国します。ちなみに、レルヒさんは日本に来た当初は「少佐」でしたが、その後「中佐」に昇格したため、一般的には「レルヒ少佐」と呼ばれていますが、北海道では「レルヒ中佐」と呼ばれたりもします。

 

帰国したレルヒさんは軍務でヨーロッパを転戦します。しかし軍役中に負傷してしまい、退役。その後、オーストリアのウィーンで糖尿病により亡くなります。1945年のことでした。

 

その数十年後、そのレルヒさんがなんと日本でゆるキャラになるとは本人も想定外だったでしょう。しかしながら、ゆるキャラになったことで、レルヒさんの歴史的偉業は非常に分かりやすい形で日本に残り続けることになります。だって、ゆるキャラにならなかったら「日本におけるスキーの創始者」なんて誰も知りませんよね?これは、レルヒさんをゆるキャラ化した担当者の功績だと思います。しかし、「実在の人物」を「ゆるキャラ」にするっていうのはなんか少し変な気もしますが、松木安太郎風に言うと「まぁいいんだ!良ければ」ということで、良しとしましょう!

さて、来週は新潟ではありませんが、雪山にいってまいります!雪山の頂上でビールを飲みながら、レルヒさんを想い、感謝しようと思います。




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