もうすぐ平成の終わり。ここで年号(元号)の決め方を解説しておこう
天皇の生前即位のニュースが昨年から紙面を騒がせており、それに付随してさらに衝撃的なニュースが!なんと、平成が終わります!!こんな言い方をすると世界の終わりみたいな響きですが、正確に言うと年号(元号)としての平成が終わり、新しい年号に切り替わります。それに伴い、世間では次の年号は何か??に注目が集まっていますが、このサイトではそっちにいきません。
どちらかというと、年号ってそもそもどうやって決まるの??ということに焦点をしぼってみたいと思います。太古の時代より日本は年号制でした。年号が切り替わることに立ち会えることはそう多くないので、年号の決め方をまとめたいと思います。
そもそも年号って何?という話
では、そもそも年号ってなんざましょ??世界には実に様々な時の数え方があります。例えば私たちが普段から使っている西暦はキリスト教の暦ですよね。それ以外にも仏歴やマヤ歴、皇紀など数えたらきりがないくらいの数え方があります。
じゃあ年号とは何か??年号もその時の数え方の一つです。じゃあ何を数えているのか??それは、「誰かの治世」を根本とした数え方のシステムなんです。元号を使っている(もしくは使っていた)国はたくさんありますが、日本では「天皇の治世」を根本として数えます。簡単な例えでいうと、昭和時代はすなわち昭和天皇の治世の期間のことを指します。
ではどうやって年号を決めてるのか?
核心にせまります。では、その年号をどうやって決めているのか??実は現在においてはそのルールを定めた法律が整備されています。その名も「元号法」です。その元号法ですが、ポイントは二つです。
<元号法のポイント>
- 政令で定める
- 皇位の継承があった場合に限り改める。
2は先ほど説明した内容に含まれるので、ここで重要なのは「政令で定める」ということです。つまり、内閣が決めるんですね。ではここでさらにつっこみます。具体的に内閣はどうやって決めてるんでしょうか??
年号決めにはルールがある
年号はある程度のルールが決まっています。そりゃそうですよね。漢字5文字だったり意味不明な漢字だったらわけわかめですから。平成を作った時もそうでしたが、そのルールはこんな感じです。
<年号のルール>
- 国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
- 漢字2字であること。
- 書きやすいこと。
- 読みやすいこと。
- これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
- 俗用されているものでないこと。
まぁ当たり前っちゃ当たり前の内容ですよね、これも。そして、これを政府だけではなく、「年号を考える会」みたいのを作って、そこに大学教授や各方面の知識人を呼んで、練りに練ます。そして、政府が最終決定したものが、新しい年号になるという流れなんです。ちなみに、平成は「元号に関する懇談会」という中で提案されたものなんです。
ちなみに、元号と年号はほぼ同じものだと思ってください。いずれにせよ、あと少しで新しい年号です。年号が切り替わる瞬間をとくと味わいましょう。