【キングダム】史実から学ぶ、主人公「李信」の有名な子孫とは?

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歴史は漫画からかなり多くのことを学べます。というものの、漫画は絵によるストーリー仕立てとなっているので、頭に入りやすいですしなにより頭に定着しやすいんですよね。

 

さて、またまた漫画「キングダム」から学べるネタがあるので、ご紹介しようと思います。キングダムの紹介はもういいですよね。秦国が中華統一を目指すお話です。最終的には秦の始皇帝誕生となるわけですね。

 

その主人公である「信」「司馬遷」の書いた「史記」などの歴史書にはこの信は「李信」という秦国の将軍として登場します。つまり、史実上の人物なんです、信は。今回はその李信のお話ではなく、その子孫達もなかなかの有名人なので、その子孫達から中国史を学びたいと思います。




 

漢の悲劇の名将「李広」


時代は秦から漢に移ります。漢の将軍に「李広」という人物がいるんですが、この李広こそキングダムの主人公信(李信)の子孫なんです。ちなみに、紀元前100年頃のお話です。李信が紀元前200年頃の人なんで、100年ほど後のお話です。ちなみに、キングダムの主人公信はこちらですね。

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この頃の漢は、北方の騎馬民族である「匈奴」の侵攻に度々脅かされていました。国内の敵というより、外敵ですね。匈奴というのは今で言うモンゴル辺りを縄張りにしていた、完全なる移動型騎馬民族です。なので、騎馬隊の威力が半端なく、さらに定住という形にこだわりがないので、漢からしても攻めるのが非常に難しい外敵であったわけです。

 

その匈奴に度々侵攻されては、食料や人をさらわれ、漢の将軍も敗戦ばかりの中にあって、李広はその堅実な戦い方から匈奴に引けを取らぬ戦いを行った将軍として名をあげていきます。そのため、匈奴からも「飛将軍」と呼ばれ畏怖されることとなります。あれ、待てよ。これ、キングダムの「飛信隊」の「飛」じゃん。もしかしたら、ここからとったのかもしれませんね。

 

しかしこの頃の漢では、「衛青」「霍去病(かっきょへい)」という次世代の将軍達が育っていました。漢の武帝の時代です。イメージ的にいえば、李広は守りの人、衛青や霍去病は攻めの人でした。

 

今まで匈奴から防戦一方だった漢は武帝の時代に入り、匈奴への攻めに転じます。そして、衛青・霍去病は匈奴に攻め込み、大勝をおさることとなるのですが、ここで悲劇がおきます。

 

その対匈奴戦に老将軍として李広ですが、なんと匈奴に攻め入る際に道を誤り、戦に遅れてしまいます。それを戦後、衛青にとがめられ、

 

「わしは成人してからこのかた匈奴と大小七十数回戦った。今回幸運にも衛青大将軍に従って単于(匈奴の王)の兵と戦える機会に恵まれながら、大将軍の衛青がわしを後方の部隊に回したため道に迷って遠回りをする羽目になった。これが天命でなくてなんであろうか!」

 

と叫び、その場で自殺してしまいます。このことから、李広は漢の悲劇の将軍として語りづかれていくこととなります。

 

こちらも悲劇。「李広」の孫「李陵」将軍


この悲劇の将軍である「李広」には孫で「李陵」という人物がいます。この李陵も武勇や人望にすぐれ、漢の将軍となるわけですが、この時代になると既に大将軍衛青の時代でななく、霍去病も既に病死しており、軍が脆弱化していきます。

 

衛青・霍去病が匈奴をこてんぱんにたたきましたが、この時代になっても対匈奴戦は続きます。その対匈奴戦において、「李広利」という将軍が登場するわけです。ちなみに、李陵や李広とは関係のない氏族です。この李広利はいわばコネで出世した将軍で、武勇や統率力はほとんど無いといっていい将軍でした。私も大嫌いな将軍です。はい。

 

この李広利が案の定、匈奴戦で匈奴から包囲を受けるわけです。そして、李陵はその包囲から李広利を救うために、匈奴に突撃します。一応、李広利は漢の第一将軍みたいな格付けでしたからね。しかし孤軍奮闘する李陵もむなしく、匈奴に捕まってしまいます。

 

匈奴で首を切られる・・・・とおもいきや、匈奴では「李広」や「李陵」の名は勇敢な将軍として知れ渡っていました。匈奴の王である単于は李陵を歓迎し、なんと匈奴の将軍として取り立てます。正式には「右校王」という地位ですが。

 

ですが・・・・です。漢の側としては、古くからの名門である李家が匈奴に裏切ったと捉え、武帝は激怒します。こうして裏切り者のレッテルを貼られることとなった李家ですが、唯一無実を説く人がいました。むしろ、李広利が愚かであると。それが、あの史記で有名な「司馬遷」です。漢の武帝はこれにも怒り、司馬遷を宮刑に処します。武帝、激おこです。この頃の武帝は、若い頃の安定感がじょじょになくなってきます。

というように、漫画の主人公一つとってみても、歴史はつながっていきますし、そこからたくさん学ぶこともできます。そして、この李広や李陵、衛青、武帝の話を詳しく知りたい方は、北方謙三の「史記」がおすすめです。衛青と匈奴の戦いの描写はマジで熱いですよ。めちゃくちゃ臨場感あります。7巻ありますが、一瞬で読めますよ笑




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