ローマで歴史を感じたければ、世界遺産フォロ・ロマーノは外せない!

 

ローマ編、最終章です。ローマはまるごと歴史の街といっても過言じゃありません。どこをほっても遺跡がでてくるわで、新規開発が中断したりなかなか進まなかったりでも有名な街です。コロッセオしかり、バチカンしかり・・・・

 

ローマで歴史を感じるスポットというのはたくさんありますが、一番ローマで歴史を感じられる場所、それが世界遺産に指定されている「フォロ・ロマーナ」です。ローマ帝国の中心部の姿を残してあるこのフォロ・ロマーナは歴史好きには必須ポイントです。フォロ・ロマーナは外せません。




 

フォロ・ロマーノを見るうえでの最低限の知識をあなたに


ローマ帝国における知識を何も持たずしてもフォロ・ロマーノは十分楽しめますが、それでは感動が半減します。そのため、難しいことはおいといて、フォロ・ロマーノを楽しむべき最低限の知識をお伝えします。ポイントだけおさえればOKです。

 

フォロ・ロマーノの「ロマーノ」、これは文字のまま「ローマ」を意味します。重要なのは「フォロ」です。フォロは英語の「フォーラム」の語源となった言葉です。つまり、広場や集会所、中心地を意味します。なので、フォロ・ロマーノは言ってみればローマの中心地ということになります。何の中心地か?といえば、経済や政治の中心地です。そう、フォロ・ロマーノの遺跡にはローマ帝国時代の経済・政治の中心となった遺跡が残っているんです。

 

具体的にどれくらい前の遺跡かというと、ローマ帝国の全盛期であった紀元前3世紀~3世紀頃の中心地であったといわれています。ローマ帝国の特にすぐれていた技術の一つに「建築技術」があります。その技術は素晴らしいもので、現在においてもその遺跡構造を残すにいたっています。また、ローマは一年を通して湿度が低く、雨も少ないので過去の建築物の保存状態も自然のままにとても良好のため、とても2000年前の遺跡とは思えない姿でその遺跡が残っています。とても不思議な気分になりますよ。

 

と、フォロ・ロマーノをみるうえでの歴史の最低限の知識はこれくらいで十分です。では、さっそくフォロ・ロマーノを見てみましょう!

 

フォロ・ロマーノの一部をご紹介


フォロ・ロマーノはコロッセオのすぐ側にあります。そのため、コロッセオとフォロ・ロマーノはセットで観光しましょう。地下鉄B線のコロッセオ駅を降りてすぐです。

img_8308

フォロ・ロマーノはコロッセオに隣接している

 

まず、フォロ・ロマーノとコロッセオの共通入場券をゲットしましょう。ちなみに、料金は無料です。ローマ、すげぇ・・・

img_8302

入場券をもらう列

 

ちなみに全体像は下の写真のような感じです。風景がどこも似ているので、今自分がどこにいるのか迷ってしまわないようにしてくださいね。ちなみに、午後になると激込するので、いくのであれば朝一がおすすめですよ。

 

img_8362

全体像。真ん中右にある円形スタジアムがコロッセオ

img_8324

フォロ・ロマーノの入り口

入口に落書きがありますが、消さないのがローマ流(適当)。すでに石柱がたっており、遺跡感がでていますよね。ちなみに、入口には空港のようにセキュリティゲートがありますが、飲み物はもちろん持って入れます。

img_8326

2000年前のレンガが今に残る

img_8335

雰囲気抜群。丘に囲まれているので、高低差があります。

img_8337

ローマ帝国の特徴的な楕円建築構造。これで耐久力を高めています。

img_8343

ローマ建国の父とも言われるロムルス神殿。ローマの地名の由来です。

img_8361

石柱に穴が空いているのは、装飾品が外部にあった証拠

img_8344

アントニヌス・ピウス帝とファウスティーナの神殿。五賢帝のアントニヌス帝が妻のために西暦141年に建てた神殿。

 

img_8358

日陰がないのでサングラスは必須です

img_8359

中央の広場

img_8357

右の三石柱がカストルとポルックスの神殿

img_8354

カエサル神殿の中に、白い鳥が。その場を離れません。ひたすら神々しい。

全ての建物に歴史があり、細かい説明書きがありますが、それらを理解するのはローマ史に精通していないと難しいので、小難しいことはおいといて最初に書いた知識だけあれば十分にフォロ・ロマーナは楽しめます。ローマ史が分かる人にとっては、建物の名前を聞くだけで、「おっ、これはもしや?」と思えるはずです。歴史は難しいと思ってしまうとつまらなくなってしまうので、楽しみましょう。

ちなみに、最後の鳥の写真はカエサル神殿(日本でも人気のあるユリウス・カエサルです。シーザーともいいますね。)にたたずむ白い鳥です。その場を離れず、みなユーロを投げ込んでいました。

近くにいたローマ史に詳しいフランス人にきいてみると、この場所にずーっといる鳥で、目が悪いためあまり動くことをしないそうです。ただなぜか、神々しい記録が私の脳裏に焼き付いています。まるで、カエサルの化身のように。




にほんブログ村 歴史ブログへ

You may also like...