東京名湧水57選にも選ばれている東京都昭島市にある諏訪神社に訪れてみた
「東京名湧水57選」というのがあります。これは、「湧水への関心を高め、その保護と回復を図る」ことを目的として東京都環境局が選定し、2003年1月に公表されたものでして、やはり都心部より多摩地域に多くその湧水が存在しています。一番多い市区町村は「八王子市」の5つですが、その隣に「昭島市」という市があります。
この昭島市というのは立川崖線が存在していることもあり湧水が豊富なことでも知られており、そのため「水道水が地下水100%」という全国的にも珍しい市です。水道料金も安いんですよ。その昭島市も東京名湧水57選のうち、2つ選ばれている場所があり、今回はその中の一つである「諏訪神社」をご紹介したいと思います。まぁ単に自分が湧水ファンってだけなんですが笑
東京名湧水57選の一つ
昭島市の中央部は立川崖線という崖線が走っており、その崖線から湧水が多く湧いています。つまるところ、多摩川の河岸段丘なんですが、それゆえに市の南北に高低差があるのが昭島市の地理の特徴となっています。ちょうどその崖線沿いにあるのが「諏訪神社」です。諏訪神社は全国にありますが、あくまで東京名湧水の一つとして今回はご紹介します。
昭島諏訪神社入口
東京名湧水57選の看板がお出迎え
境内はそんなに広くなく、10分もあれば隅々まで見れてしまう広さです。そして、今回の目的は湧水です!さっそく、湧水めぐりと行きましょう。
厳島神社もござれ
厳島神社説明
二匹の鯉が優雅に泳いでます
境内社には厳島神社、白山神社、日枝神社、第六天神社があります。その中でも湧水は厳島神社の社をぐるりとまわるように流れていました。さて、水源を辿ってみましょう。
おっ、手水場が!近いですよ。
手水場
手水場から下流に向けて
そして・・・・ついに水源発見!!!!決して水量は多くありませんが、絶えることなくこんこんと湧き出していました。
水源発見!
決して水量は多くない
こんな感じで下流に流れていきます
昭島諏訪神社の歴史
さて、歴史サイトなので昭島諏訪神社の歴史にももちろん触れておきましょう。この諏訪神社のあたりの地名は「宮沢」というんですが、これは名前の通り沢が湧いているからです。この宮沢ですが、10世紀末に刀匠である「三条小鍛冶宗近」という人物がいまして、彼が陸奥に訪れる際に彼の息子がこの宮沢の地を開拓したと言われています。
そしてその息子が諏訪神社の分霊を勧請、つまり諏訪神社から神様を分体をいただいてきて、この宮沢の地に諏訪神社を建立したと言われています。なので、昭島諏訪神社ができたのは平安時代ということになりますね。
今でこそどこでも水道が普及していますが、昔はそんなものありゃしません。人が生活するには「水源」が必須でした。そしてそんな水源を昔の人は神様が与えてくれたものとして大切に扱いました。宮沢しいては昭島の発展はこの湧水から始まったといっても過言ではありません。そんな湧水を太古の昔から守り続けてきた、それが昭島の諏訪神社です。