八王子の地名の由来を簡単に解説

hachiouji

東京都に八王子という自治体(市)があります。東京やその近辺の人なら一度は聞いたことあるでしょう。東京で雪が降る時は必ずといっていいほど八王子駅前の雪の映像が映されます。都心からも離れているため、気候も若干違いますからね。

 

さてこの八王子、戦国時代の北条氏や江戸時代の徳川幕府の時代から甲州街道の宿場町として重要な拠点として栄えていました。地理的にも東は甲州、北は川越、南は鎌倉、伊豆へと通じる交通の要所でもありました。八王子城も地理的に極めて大事な場所だからこそ北条家によって建てられたわけですが、この八王子、めちゃくちゃ特徴的な名前じゃないですか?だって八人の王子ですよ?これは地名マニアとしては食いつかないわけにはいきません。

 

ということで、今回は八王子の地名の由来を簡単に解説します。いざ、八王子!




 

八王子の地名の由来はずばり牛頭天皇


「八王子」を例の如く分解すると「八」「王子」に分けることができます。この八と王子はどうやら相関性がありそうですよね。八人の王子って考えるのが妥当な線です。そして、地名のポイントの一つとして「王子」や「子」という名前がつくと、神話や皇族、公家にまつわる地名に関連する傾向があります。

 

実はこの八王子も神話に関係します。それも牛頭天皇(ごずてんのう)とその八人の王子を祀る信仰から「八王子」の名前が誕生したんです。牛頭天皇とは「天皇」と名前がついていますが、皇族の天皇ではありません。お釈迦様に由来がある祇園精舎の守護神とされています。なので、インドから中国を通り、日本にたどり着いた神様なんです。日本では邪気払いや農作物につく害虫除けの神様として古くより信仰されていました。

 

各地に見られる八王子


八王子とは「牛頭天皇とその八人の王子を祀る信仰」から生まれた地名だと説明しました。つまり、その信仰がある場所には八王子とつく可能性が高いんです。そう、実は八王子は東京の八王子だけでなく、全国に存在します。

 

東京の八王子は、まず牛頭天皇と八人の王子を祀る「八王子神社」がこの地に建立されました。そして、いつからか八王子神社の地域のことを「八王子」と呼ぶようになったというわけです。書状でみられる最初の八王子は、戦国時代にこの地を収めていた北条家3代目当主の「北条氏康」の書状です。そして、彼の三男である「北条氏照」は八王子城を築き城主となります。1500年代半ばから後半のことです。つまり、この頃には確実に「八王子」という地名が存在し認知されていたということになります。

 

ちなみその頃の八王子神社は八王子城跡の山頂にあります。八王子城探索ルートを通れば見つけることができますよ。八王子城は豊臣秀吉の小田原征伐の時に悲惨な歴史をたどることとなりますが、地名としての八王子は今もなお残り続けています。まさに、国破れて山河在り、です。

 




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