拝島の地名の由来を簡単に解説

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お正月もとうとう2日が終わろうとしています。Uターンラッシュも本格化してますね。あさってから仕事でなんとなく鬱だ~なんて人も多いんじゃないでしょうか??そう、間違いなく私もその一人です笑 ですが、正月ラスト1日も全力で楽しみますよ。

 

本日は地名シリーズです。東京都の23区ではなく多摩地域のお話。多摩エリアの昭島市に「拝島」という地区があります。JRの駅でいうと「拝島駅」なんかが有名ですね。八高線と五日市線、青梅線と西武線に接続しているこの地域では大きめのターミナル駅です。さて、この拝島もちょいとおかしな名前だと思いませんか?島を拝むで拝島ですからね。しかし、この拝島は海などありゃしません。内陸中の内陸ですが、拝島なんです。さっそくこの拝島の地名の由来をさぐってみましょう。




 

まずは、分解してみよう


はい、恒例の作業です。地名の由来を探るときはまずは文字を分解してみましょう。拝島は分解するといっても「拝」「島」にしか分けることが出来ませんよね。ここから推測してみましょう。

 

まず「拝」です。これ、拝むといったら、間違いなく神仏でしょう。それか自然に対して拝むこともしますが、その場合自然も神様として扱われます。なので、この「拝」というのはほぼ間違いなく神仏にかかわるなんらかのワードであるはずです。次に、「島」です。

 

先述したとおり、拝島があるのは東京都であり、海に面していません。そのため、海の中の島ではないことは確かです。こういう場合は大抵、水に関する何かと考えるのが妥当です。島というのは水に囲まれた土地のことをさしますからね。湖の中の島、川の中の島などが考えられます。

 

拝島はかなり由緒ある名前


実はこの拝島、かなり歴史と由緒がある名前なんです。物語はこんな感じです

 

  • 西暦952年、この地域で洪水が発生した
  • その際、多摩川上流の日原村にある日原鍾乳洞に安置されている大日如来像が流されてしまった
  • 大日如来像は多摩川を流されて、玉川花井の島(大神の中州)に座礁する
  • 打ち上げられた像が、村人に堂を作られそこに安置される
  • 以後、その尊像が拝まれることとなった

 

なんと、拝島の歴史は1000年以上も前に遡ります。日原村とは奥多摩にある村で、日原鍾乳洞は今でも奥多摩の観光名所となっています。私も去年の夏に日原鍾乳洞に行ったばかりです。そこに安置されていた如来像が多摩川に流され、今の拝島付近の多摩川中州まで流されてきたというわけです。「拝」とはその如来像を拝む。そして「島」とはその如来像がたどり着いた中州のことを指しています。

 

拝島、めちゃくちゃ歴史と由緒ある地名だったんです。その如来像が今どこに安置されているかは不明ですが、多摩に住んでいるものとして、かなり誇りに思うことは確かです、この地名。

さて、あと1日全力で抵抗します。the平日に。そして、年末に買って以来、毎日飲んでます。はまりました。夜はカフェインレスもござれ。




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