【キングダム】史実でも登場!秦の将軍である桓騎、樊於期との関係は?

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わたくし、今まで日本史のことをたくさん書いてきましたが、実は日本史だけではなく、世界史も守備範囲です。というより、そもそも歴史に日本と世界の区別なんてないです。だって、歴史は国境と時間を超えてつながってますからね。

 

だから日本史と世界史を分けて考えること自体、ナンセンスなんです。

 

何が言いたいかというと、今日のお題はその中でもわたくしの得意な中国史です笑

 

中国史の中でも一番ポピュラーなのは、間違いなく三国志です。マンガや小説などガンガンでてます。間違いなく、横山光輝の三国志は教科書でしょう。小説だったら北方三国志が熱いです。

そして、今まで光が当たりにくかった時代、それが「秦」の時代です。「始皇帝」、教科書でもでてきましたよね。紀元前778年 – 紀元前206年にかけての国ですが、この時代は様々な国が乱立した戦国時代で複雑怪奇のため、なかなか漫画や小説にならなかったんです。

 

それを流星のごとく登場し、秦の始皇帝が中華を統一するまでを描いている漫画こそが「キングダム」です。いや~この漫画は熱いです。そして、脚色はもちろんありますが、史実に沿っているため、なかなか勉強にもなります。これは読んだ方がいいですよ。

 

その中で、今回は「桓騎」という人物に焦点をしぼってみたいと思います。一部、史実のネタバレがあるので、漫画を楽しみにしている人は注意してくださいね。




 

桓騎は実在の人物である


まずはじめに、桓騎はまぎれもなく秦の将軍として実在した人物です。漫画では元野盗の悪逆非道でありつつも天才的頭脳を持った将軍として描かれていますが、そんな将軍であったという描写は史実にはありません笑

kanki

これも史実として、王翦や楊端和といった将軍と隣国の趙を攻めます(まさに漫画では今、王翦と楊端和と趙を攻めてますよね)。

 

しかし、史実では、趙の大将軍である「李牧」(漫画では金髪のイケメン)に敗れます。歴史書によって記述は様々ですが、戦死したとも秦を去ったとも書かれており、諸説あります。

 

では、漫画での桓騎は一体どういう末路を迎えるのでしょうか??予測してみましょう。

 

鍵となるのは樊於期(はんおき)


漫画での桓騎は、李牧の「弱点が分かった」というセリフにも見られるように、徐々に史実通り李牧に敗れるフラグがでてきました。しかし、漫画でのあの性格とキャラクターの濃さから、戦死はまず考えられません。ファンも多いですからね、桓騎ロスが発生して大変なことになりますよ。

 

そこで、鍵となるのが桓騎が「元野盗」ということと「樊於期(はんおき)」という人物です。

 

漫画では秦に対して反乱を起こした樊於期ですが、これも史実に登場する人物なんです。そして、史実では、桓騎と樊於期が同一人物ではないか?という説もあります。しかし、その説は漫画では打ち砕かれました。桓騎とは全くの別人として樊於期が登場してますからね。

 

しかし、ここで一つみそがあります。漫画では、樊於期は反乱に失敗しましたが、死んでませんよね??どこかに消え去るシーンのみのこっています。

 

そして、桓騎です。桓騎は秦というより、「国」に対して全くといっていいほど忠誠心がありません。ただおもしろければよい、という描写がされています。

 

それと桓騎が李牧に敗れるという史実からすると、想像できる答えは一つ。「李牧に敗れた桓騎はひっそり姿を消し、樊於期を殺します。そして、野盗の首領樊於期として、北方で好き放題生きる」。

 

桓騎として生きる線もありますが、桓騎という人物は国という制度の塊からすると、あまりにも対局の存在です。ましてや、中華統一と桓騎というのは、相反しているといえます。

 

その設定を崩さず、桓騎を生き続けるためには、名として桓騎は一度死に、樊於期として北方民族の中で好き放題生きるというのが、一番桓騎らしく、死にもせずフェードアウトできる線だと思います。

 

まぁ、こればかりは原先生がどう考えてるかにもよりますが、歴史のifを考えるというのは、歴史家にとってこのうえもない楽しみなのです。要は、自己満です笑 そして、それに共感してくる人がいるというのがこのうえなく幸せというやつです。

キングダム、これからも熱いですね読んでない人は、ぜひおすすめです。




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