お戒壇廻りや鳴き竜だけでない!その歴史が素晴らしい甲斐善光寺は一度行くべき!
甲斐善光寺に行ってきました!山梨は何度も行っているのですが、実は甲斐善光寺は初めてでした。いやぁ、ここすごいです!来る価値ありです!甲斐善光寺は「お戒壇廻り」や「日本一の鳴き龍」が有名なのですが、それと同等かそれ以上にすごいのがその「歴史」なんです。順を追って説明します。
甲斐善光寺の歴史
「善光寺」といえば、「長野の善光寺」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?そう、この「甲斐善光寺」は「長野善光寺」と区別するために、そういうネーミングになっています。
金堂
では、「長野の善光寺とは全く別物なの?」と思う方もいると思いますが、実はそうではありません。それが、この甲斐善光寺の面白いところなんです。
山梨といえば、なんといっても「武田信玄」ですよね?この甲斐善光寺も武田信玄と深い関わりがあります。武田信玄といえば、「越後の竜」こと「上杉謙信」と「川中島の戦い」で激戦を繰り広げられたことでも有名ですよね。竜虎相打つとは、よく言ったものです。時代は、まさに川中島の戦いにまで遡ります。
素晴らしき表参道
川中島の戦いは、北信濃の覇権を争った戦いですが、実は信濃善光寺というのはちょうど川中島の戦いの舞台に存在するんです。その際、武田信玄は信濃善光寺が戦火に巻き込まれることを恐れて、武田信玄の本拠地である甲斐に信濃善光寺の如来像をはじめ、数々の宝物を奉遷しました。その時に建立したのが「甲斐善光寺」なんです。
長野善光寺と甲斐善光寺の歴史における関係性がここまでで分かったと思います。そのため、甲斐善光寺には「とあるもの」がたくさん存在しています。
武田菱がいっぱい!
そのとあるものとは、「武田菱」です。武田家の家紋として有名ですよね。山梨には実に武田菱がそれこそいたるところに存在していますが、ここ甲斐善光寺も例外ではありません。ここにも、そこにも、たくさん発見しました!武田菱ファンとしては大興奮です、はい。
ここにも武田菱
そこにも武田菱
あちらにも武田菱
その後、徳川家の厚い保護を受けたので、徳川家の家紋である「三つ葉葵」も見られましたが、やはり山梨では武田菱が似合いますよね!
もちろん、お戒壇廻りや鳴き竜も素晴らしい!
甲斐善光寺では「お戒壇廻り」という変わった体験ができます。それは、本堂下に「心」の字をかたどる暗闇の道があり、その暗闇の中の鍵を触れることによって、御本尊様と御縁を結ぶと言われています。
実際に体験してきましたが、思った以上に真っ暗闇で、本当に何もみえませんでした!しかも、無音の世界だったので、精神的にとても不思議な感じがしますよ。ですが、再び明るい世界に戻ってくる喜びというか、そんな非日常的で何かがリセットされたような、そんな体験ができます。言葉ではとてもじゃないけど現しきれるものではないので、ぜひ体験してみてください。
また、甲斐善光寺には鳴き龍もあり、その鳴き龍は「日本一の鳴き龍」とも言われています。これも、実際体験してきましたがすごいですよ!なぜそういうエコーになるのか?と思われるほど、鳴き龍スポットで手をたたくとその反響音が自分に幾重にもなって返ってきます。
そんな日本一の鳴き龍とお戒壇廻りが体験でき、それらに「歴史の厚み」が彩られたお寺こそ、甲斐善光寺です。おすすめのお寺です。