狛犬の起源はスフィンクス?シーサーとの関係は?その変遷を簡単に解説!

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「狛犬」といえば誰もが知る存在ですよね。よーく見てみると、神社ごとに形や立ち振る舞いが十人十色ならぬ、十犬十色なところも魅力の一つです。さて、このスフィンクスの起源はエジプトの「スフィンクス」だったという話をご存知でしょうか?スフィンクスと狛犬、かなり違いますよね?狛犬はかなり日本ナイズされていますが、世界を歩き回ったうえで、今の形になったと言われています。では、スフィンクスと狛犬にどのような繋がりがあるのか?その変遷を簡単に解説します。




世界四大文明とシルクロードが鍵


世界史の授業でやりましたね、「四大文明」、言えますか?西から、「エジプト文明」→「メソポタミア文明」→「インダス文明」→「黄河文明」ですよね。昔の世界では、この四大文明が世界の中心でした。そして、この四大文明間で交流軸がうまれます。つまり、「人や文化が移動」するわけです。その最たる例が「シルクロード」ですよね。

 

シルクロードは最長で「ローマ」から「奈良」を結んでいたといわれています。シルクロードにはモンゴルやカザフスタンを通る「草原の道」、敦煌からトルキスタン付近を通過する「オアシスの道」、そして海を通る「海の道」と大きく三種類ありますが、必ずどこかの道で先ほどの四大文明に触れることとなります。メソポタミア文明は現代のイラクの一部、インダス文明は名前の通りインドですからね。

 

そして、先ほどシルクロードは最長で「ローマ」から「奈良」と書きましたが、日本はシルクロードの最果てなわけです。いわゆる、最終地点です。ということはですよ?世界の文化や物が最終的に行き着く場所、と考えることができます。事実、奈良の「正倉院」にはペルシア製(イラン)の宝物が存在しています。ここからも、シルクロードを通って日本にたどり着いたことが伺えますよね。




狛犬を四大文明とシルクロードに当てはめてみる


では、狛犬を四大文明とシルクロードにあてはめてみましょう。また西からいきますよ。

  1. エジプト文明:スフィンクス。ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在。
  2. メソポタミア文明:ライオン。神域を守る聖なる生き物。
  3. インダス文明:メソポタミア文明同様、ライオン。聖なる生き物。ガンダーラ美術にも取り入れられる。
  4. 黄河文明:仏教と共に伝播し、唐獅子へ変遷。

西側の世界では、ライオンは強さの象徴でありました。そのため、現在も都市のエンブレムにライオンが使われたり、会社のロゴにもライオンが使われたりしますよね。フランスの自動車メーカーである「プジョー」のロゴもライオンですし。そのため、西側の世界では、ライオン=強さ=聖なるものとして捕らえられ、神獣と考えられていました。

 

しかし、東側の世界では、ライオンっていませんよね?むしろ「虎」になってきます。日本には虎はいませんが、インドや中国には生息しています。そのため、じょじょにその形姿が実世界の現状に即して変遷していったと考えることができます。その観点で、狛犬をみてみましょう。

 

シーサーと狛犬の関係


日本の狛犬は、中国の唐獅子の影響をもろに受けています。そのため、「ライオンっぽさ」は日本までくると消えています。中国やインドには虎が生息していますが、日本には野生の虎はそもそもいませんからね。なので、日本までくるとだいぶかわいらしくなるわけです。

 

また、スフィンクスは1体で存在していますが、狛犬は必ず対になっていて、向かって右側が口を開いた角なしの「阿像」、左側が口を閉じた角ありの「吽像」となっています。これは、仏教の影響を受けていると考えられます。その点は、中国の影響をもろに受けています。もともとは「魔」を「拒む」ために「拒魔犬」が由来ともいわれています。

 

そして、狛犬と似たような存在、本州だけじゃないんです。そう、沖縄の「シーサー」です。シーサーは沖縄の方言で「獅子」のことを言います。どことなく、音も似ていますよね。たしかに、狛犬よりシーサーの方がライオンに近い気がします。ですが、対になっているのはもろに中国仏教の影響を受けている証拠でもあります。沖縄は琉球王国の頃から中国との貿易をしていたので、本州とはまた違う伝播の仕方がされ、土着したのではないかと考えられます。

 

古代の世界でも、日本と世界はつながっており、また文化や物はその変遷の最中で形や意味を変えることが多々あります。狛犬も、その一つだと思います。そのように考えると、シルクロードの最終地点である日本は、大陸のエッセンスがぎゅっとつまった列島であることが実感できます。

 

個人的には狛犬はめちゃくちゃ好きなんです。というのも最初に書いたように、狛犬というのは神社によってその形がかなり違います。表情も全然違うんですよ。ぜひ、神社を訪れる際は狛犬の姿をよく見ていただき、ご自身のお気に入りの狛犬を探してみてください。




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