洗髪は月1が当たり前だった?昔の驚愕のシャンプー事情について解説!
いや~すっかり暑くなりましたね!この前まで季節外れの雪が降っていましたが、夏に移り行くのはまぁなんと早いことです。さて、こう暑くなると汗をかきますよね。私は汗っかきなので、夏はことあるごとにシャワーを浴びます。
さて、このシャワーなんですが、現代日本においては当たり前ですが入りたい時に自由に入ることができますよね?ところがどっこい、昔は水道管なんてありゃしません。そして驚くことに、毎日洗髪を行うなんて行為は歴史的にみたら非常に珍しいことなんです。
というわけで、昔の驚くべき洗髪習慣をご紹介します!
一日一回の洗髪は歴史上かなりレア
まずは驚きの洗髪回数です。先述のとおり、現在では毎日お風呂やシャワーをあびる方が多いので、1日一回洗髪するという人が多いと思いますが、これは歴史的にみて非常に珍しいことなんです。花王の洗髪の歴史を参照にしますが、どういうことかというと・・・・・
<日本人の洗髪回数>
- 平安時代:年1回
- 江戸時代:月1~2回
- 戦後(1945年):月1~2回
- 昭和30年(1955年)頃:1回/5日
- 1980年代:2~3回/週
- 1990年代~:ほぼ毎日
つまり、毎日洗髪を行うという習慣ができたのは、ほぼ最近なんです!そもそも昔は水道管というインフラがなかったため、貴重な水源というのは主に飲用や食用のために使われていました。そのため、洗髪というのは二の次だったんですね。
ここで考えてみてください。昔は水道管もなければ、もちろん「石鹸」や「シャンプー」もありゃしません。では、いったい何で洗っていたのでしょうか?
洗髪に用いていた驚くべきものとは・・・・
シャンプーが日本で始めて発売されたのは大正から昭和初期にかけてのことです。しかも、今のような「液体シャンプー」ではなく、「髪洗い粉」と呼ばれる「白土・粉石けん・炭酸ソーダなどを配合したもの」でした。その後、粉末シャンプーが発売され、1960年にようやく液体シャンプーが発売されるようになったんです。つまり、日本におけるシャンプーの歴史はようやく100年たつかたたないかというレベルです。特に、液体シャンプーにいたっては約60年ですね。
では、それ以前は何であらっていたかというと、驚きですよ。こんな感じです。
<江戸時代流シャンプー>
- うどん粉
- 油粕(つばき油等)
- ふのり
- 灰汁(あく)
うどん粉や油粕で物理的なよごれを除去したあとに灰汁で整え、ふのりでコンディショニングする、というようなイメージでしょうか?材料がいかにも日本的ですが、下手するとキシキシになりそうですよね。いや、下手しなくてもか。
いや~驚きですよね。何が言いたいかというと、我々は歴史上で最も洗髪環境の良い時代にうまれているということです。毎日あたりまえに洗髪することができ、かつシャンプーの種類にいたっては選びたい放題ですからね。昔はそもそも水道管がなかったことと、シャンプーという化学の結晶がうまれていなかったため、洗いたくても洗えないという事情がありました。
そのため、文献にも登場しますが、かなり髪の毛が臭かったみたいですよ。その臭いを消すために、お香をたいていたわけですからね。改めて、毎日シャンプーできることに感謝です。というわけで、歴史の恩恵にあずかり、今夜もシャンプーをしっかりしましょう!