府中のけやき並木にある銅像「源義家」はどんな人物か?

府中の話が最近多いですが、許してください。武蔵の住人なので。と、いうことでまたもや府中のお話です。このあたりを通ったことがある方はお分かりかもしれませんが、府中駅をおりるとすぐ有名な「けやき並木」が通っています。この通りは大國魂神社の表参道となっていますが、そのけやき通りにある人の銅像が建立されています。けっこう大きい銅像なので府中のけやき通りを通ったことがある方は存在を知っているかと思いますが、この人がどんな人物か知っている人はすくないんじゃないでしょうか??

 

本日は府中のけやき通りにある銅像の人物にせまりたいと思います。府中に縁がない方、ごめんなさい。ですが歴史界では有名な人物なので、府中だけじゃなく日本全国に実は銅像が立ってるんですよ。




 

銅像の人物の正体は「源義家」


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府中けやき通りにある銅像の人物は「源義家」といいます。「源」とつくのでもちろん源氏なんですが、源氏の有名どころでいったら鎌倉幕府をひらいた「源頼朝」「源義経」を想像すると思います。ですがこの源義家はそれよりもっと前の時代の人です。源義家の生没は1039年~1106年なので、平安時代の末期の人ということになります。ちなみに、鎌倉幕府はもう1192年(イイクニ)じゃなくなってるので、注意してくださいね。

 

参考記事:鎌倉幕府成立が1192年(イイクニ)ではなく1185年(イイハコ)になった理由を簡単に解説

 

そして、この人はなんと先述した源頼朝・義経兄弟や室町幕府をひらいた「足利尊氏」などの先祖にあたります。ちなみに、戦国時代で有名な「武田信玄」は、源義家の弟である「源義光」の子孫にあたります。つまり、数ある有力源氏の流れを作った人にあたるんです。また、山城国(いまでいう京都府)の石清水八幡宮で元服したことから「八幡太郎」という名でも親しまれています。

 

どんな人物なのか?


ではこの人、一体どんなことをして有名になったんでしょうか??実はこの時代の時代背景がけっこう複雑なので簡単にまとめたいと思います。

 

まず前提として、この人の時代は侍や武士といわれる武家集団が全国的に広がり、あっちこっちで戦の火種がありました。そして彼の父「源頼義」は陸奥守でした。つまり、東北地方の長官みたいなもんです。そして発生したのが「前九年の役」という簡単に言ってしまえば東北地方の反乱でした。そこで彼は父と共に戦い、反乱を鎮めます。

 

そしてその後、彼自身が陸奥守となります。そこでまたもや東北地方の火種が爆発します(すごいはしょった言い方をしていますのであしからず)。それが「後三年の役」です。そこでも彼は東北を治めるために関東武士団を率いて戦いますが、ここで悲劇が。なんと朝廷から私闘と指摘されてしまい、陸奥守の役職は解雇。京都への帰還を命じられます。しかも恩賞ももらえないという始末。

 

しかし、この後が普通の人と違いました。普通であればすぐさま京都に帰還するわけですが、源義家は自分と共に戦ってくれた関東武士団に、自分の領地などを恩賞として分け与えたのです。通常であれば朝廷から恩賞として土地をもらい、それを分け与えるのが普通ですが、朝廷から恩賞がもらえなかったので、自分の身を切って仲間に分け与えたというわけです。これに関東武士団は感銘を受けます。そこに、源義家を源氏の棟梁として仰ぎみる大いなる信頼がうまれました。それこそが、それ以降の源氏の強みとなっていきます。ここに、英雄としての源頼家像がうまれました。

 

でも、その源頼家がなぜ府中のけやき通りに銅像として置かれているのでしょうか??

 

府中に源義家像がある理由


源義家は先述した前9年の役の凱旋中に、府中の「大國魂神社」に立ち寄ります。そこで戦勝祈願成就のお礼として寄進したのが、けやきの苗1000本というわけです。そのけやきこそが今のけやき通りの始まりと伝えられています。

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今ではこんな立派なけやきに育っています。つまり、源義家は大國魂神社とけやき並木に深いかかわりのある人物というわけです。それを後世に伝えていくために建てられたのが、この源義家像なんです。

 

ちなみに、先述しましたが源義家像は日本史上英雄として描かれることが多く、日本全国に銅像が立っています。彼自身陸奥守であったため、東北に縁が多いため、東北にもたくさん立っていますよ。私も以前東北を旅した時の小さな神社に源義家像が建立されていたのを覚えています。

 

源義家という人物についてお分かりいただけたでしょうか?府中に立ち寄った際はぜひ一度、歩きを止め見てみてくださいね。




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1 件の返信

  1. 2017年5月13日

    […] 府中のけやき並木にある銅像「源義家」はどんな人物か? […]

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