八王子村内ファニチャーの左入城は滝山城の支城だった?

八王子をはじめ多摩に住んでいる人の間では有名な家具屋さんですが、八王子に「村内ファニチャー」という大きな老舗の家具屋さんがあります。私も幼少の頃、よくここで勉強机を買ってもらった思い出があります。かなり広いんですよ。「開店50周年」とあることからも、老舗感がでていますよね。

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多摩では有名な村内家具

 

さて、この村内ファニチャーの敷地には面白いものがあるんです。それがこちら、どどんっ!

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左入城

 

なんと、「左入城」です!対面にあるこれまたどでかい「ニトリ」が写っていますが、なんとこの村内ファニチャーの敷地内にはこの「左入城址」の石碑が建立されているんです。「はて、左入城なんてきいたことないぞ?」という方も多いと思いますが、この左入城、どんな城だったんでしょうか?




 

よく分かっていない左入城


石碑にかかれているように、この左入城は「中丸淡路守の居城であった」と伝えられています。また、広さも「東西約400m、南北約175m」とあり「深さ9mの空堀」とあることからも、まぁまぁな大きさの城だったように思えます。

 

そして、この「川中淡路守」とはどういう人物だったかというと・・・・実はこの人のことはよく分かっていないんです。また、この城は甲斐から赴任してきた徳川家臣の武将「西山十右衛門」の居城であったとも言われています。

 

と、いうくらいでかなり謎が多い城なんです。手がかりがない以上、客観的に推察するしかありません。




 

左入城の位置から考える


この左入城、あまりヒントが残されていないように思えますが、大事なのが「位置」なんです。見てみましょう、こちらです。

何か、気付くことはありませんか?ここでのポイントは2点です。

  1. 国道16号沿い(甲州街道)に位置すること
  2. 滝山城に非常に近いこと

 

まず、この滝山城石碑がある村内ファニチャーというのは、国道16号沿にたっています。つまり、「甲州街道」です。甲州街道というのは古くから使われている道なので、古来から主要な街道だったことが分かります。いまでも、こんな感じの幹線道路となっています。

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国道16号:八王子方面

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国道16号:拝島・滝山方面

つまり、この左入城というのは交通の要所に位置していたということです。ここからも、左入城の重要性がわかります。

次に、「滝山城」です。先ほどのマップの上に「滝山町」とでてきますが、ここはかつて「北条氏照」の城であった「滝山城」があった場所です。武田信玄に滝山城が攻めらた後に北条氏照は八王子城を築きますが、この滝山城から左入城というのは非常に近い場所にあります。

参考記事:桜の名所でもある北条氏照の滝山城は全てにおいてバランスが良い名城だった

 

そのため、その距離とバランスからいって「滝山城の支城、もしくは出城であったのではないか?」とも推察できます。はたまた、滝山城を構成していた一部分かもしれません。そして、間違っているかもしれません。

 

何が言いたいかというと、歴史の未知なる部分というのは「自由に想像ができる」ということです。ああでもない、こうでもない、と模索しながら「こうではなかろうか?」という想像をめぐらす、これも歴史の楽しみ方の一つです。今の時代は検索すれば「正解」にすぐアクセスできますが、自分の頭の中で考えることこそが、歴史の妙味といえるでしょう。

 

そして、このような石碑を残してくれた村内ファニチャーにとても感謝です。歴史というのは語りつがなければいけません。




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