鹿角市の「たんぽ小町ちゃん」から学ぶ、きりたんぽの意味と由来を解説

青森から秋田へ突入してすぐに秋田県北部の「鹿角市(かづのし)」に突入しました。地図で言うとこのあたりですね。特に、鹿角市の南部からは「八幡平国立公園」にも面しており、少し行くと「後生掛温泉」「玉川温泉」等、全国屈指の名湯が揃っているエリアになります。

さて、この鹿角市に突入して、面白いものをみつけました。それがこちら、どんっ!

kiritanpo1

たんぽ小町ちゃん

そう、ここ鹿角市は「きりたんぽ発祥の地」なんです。そこまでは知っていたのですが、なんときりたんぽのご当地キャラクター「たんぽ小町ちゃん」まで存在するとは!まさに晴天の霹靂とはこのことですね!

 

こういうところからも歴史は学べるので、まさに歴史的一期一会です。




きりたんぽの意味と由来


そもそも「きりたんぽ」はここ「鹿角」「大館」等の秋田県北部地域における郷土料理で、「マタギ(主に東北地方で伝統的な狩猟を行う猟師)」料理であったとも言われています。そのため、「きりたんぽ=秋田料理」のイメージが強いですが、県南部の「湯沢」「大曲」「由利本荘」等ではきりたんぽは一般的な料理ではありませんでした。

 

きりたんぽがテレビや雑誌等でとりあげられるようになってから、県南でも一般的になっていったんです。つまり、きりたんぽが全国区になるのと同じスピードで県南部にも広がっていった感じですね。

 

ちなみに「たんぽ」とは「短穂」といい、「稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだもの」です。白米を木の棒に付けて焼くと、その「短穂」の形に似ており、それを「切って」食べたことから「切り短穂→きりたんぽ」と呼ばれたと言われています。

 

たんぽ小町ちゃんとは?


さて、なぜきりたんぽのご当地キャラクターは「たんぽ小町ちゃん」というのでしょうか?すでに前記事をお読みになった方は分かりますよね、そう、「小野小町」です。

参照記事:あきたこまちは「小野小町」に由来する?秋田県雄勝町の「道の駅おがち」に寄るべし!

 

小野小町は「あきたこまち」の由来ともなっていますが、秋田県出身です。平安時代の人なので、その頃は「出羽国」ですね。現在の秋田県雄勝町出身なので、秋田県「北部」ではなくむしろ山形のほうが近い「最南部」なんですが、この際この矛盾点?は無視しましょう。それくらい、秋田にとって「小野小町」は大きい存在ということです。

 

たんぽ小町ちゃんの実物は会えませんでしたが、鹿角市に入った途端、地元の歴史に触れることができた瞬間でした。




にほんブログ村 歴史ブログへ

You may also like...