漫画「NARUTO」に出てくるキャラクターのモデルとなった忍者を解説!

忍者ネタが続きますが、漫画から学ぶ歴史シリーズです。国内のみならず、フランスをはじめとする諸外国で人気の漫画、「NARUTO(ナルト)」!私も小学校の時からジャンプで読み始め、まさか大人になるまで続くとは思わなかった超大作です。

 

NARUTOでは様々な忍者が登場しますが、私は子どもながらにキャラクターの名前を見て、「ははん、このキャラクターは歴史上の○○を参考にしているんだな・・・・」とませていた記憶があります。というのも、漫画やドラマなどのキャラクターというのは、歴史上の人物や事柄をモデルにしていることが多いんです。もちろん、NARUTOも例外ではなく、様々なキャラクターの裏には、モデルとなるものがあります。

 

こういうところから歴史を学ぶと興味から入るため、脳への定着がかなり良いんです。ということで、個人的な目線ですが、NARUTOに出てくるキャラクターのモデルとなった歴史を説明します!




猿飛ヒルゼン・うちはサスケ


「猿飛ヒルゼン」は3代目火影ですね。そして「うちはサスケ」はいわずもがな、ナルトのライバルですよね。ドラゴンボールでいう、悟空とベジータ的な感じでしょうか。猿飛ヒルゼンとうちはサスケのモデルとなっているのは、「猿飛佐助」という忍者です。「猿飛」と「佐助」が分解されていますが。「霧隠才蔵」のライバルとしても知られていますね。猿飛佐助は「真田十勇士」の一人であり、忍者の設定ですが、そもそも真田十勇士自体が小説や講談で出てくる架空の設定です。しかしながら、そのまたさらにモデルとなった人物がいたとも言われています。

 

自来也・綱手・大蛇丸


いわゆる、伝説の三忍ですよね。この三人のモデルとなっているのが、江戸時代の「児雷也豪傑譚」という本で、越後妙高山に棲む仙素道人から教えられた蝦蟇の妖術を使う「児雷也」という忍者が出てきます。そして、児雷也の妻が蛞蝓(なめくじ)の妖術を使う「綱手」であり、児雷也のライバルが大蛇から生まれた「大蛇丸」という設定です。カエル・ナメクジ・蛇のいわゆる「三すくみ」はこれが由来となっています。




桃地再不斬(ももちさぶざ)


霧隠れの鬼人です。元霧隠れの暗部でサイレントキリングの達人ですね。この人のモデルとなったのは、「百地三太夫(ももちさんだゆう)」という忍者です。伊賀の忍者であり、あの「石川五右衛門」に忍術を教えたとされています。さらに、百地三太夫は「天正伊賀の乱」で「織田信長」と戦った「百地丹波(ももちたんば)」と同一人物なのでは、と言われています。

山中いの・奈良シカマル・秋道チョウジ


これは忍者がモデルではありませんが、いわゆる「イノ・シカ・チョウ」です。つまり、「猪・鹿・蝶」ですよね。これは花札の役の一つです。ちなみに、この「鹿」の札ですが、「10月」の札であり、さらに札上では鹿がそっぽを向いています。このことから、「鹿10」→「シカト」:「そっぽを向く→無視する」という語源になったとも言われています。

半蔵


通称「山椒魚の半蔵」であり、かつての雨隠れの里の長として登場します。半蔵のモデルは知名度抜群の「服部半蔵」です。言わずと知れた、徳川家康の配下ですよね。江戸城の半蔵門の由来となった人物でもあります。伊賀忍者ですね。ちなみに先述の「百地」は服部氏族です。

参考記事:半蔵門の名前の由来はあの有名忍者、服部半蔵にあった!?

と、いうように、漫画だけでもこれだけの歴史が学べます。オリジナルキャラクターが圧倒的に多いNARUTOですが、主要な人物はモデルとなる人物がいます。この背景を知って改めてNARUTOを読むと、また違う見方ができて面白いですよ。




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