秋田で「ババヘラ」を見たら必ず食すべし!ババヘラの意味と歴史を簡単に解説

東北をぐる~っと車で周遊していた時です。秋田の「乳頭温泉」から「田沢湖」方面に車を走らせていると・・・・ついに出会ってしまいました!「ババヘラ」だっ!!!

 

百聞は一見に如かず、こんな感じです!

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ババヘラアイス

青森から秋田に突入した時からずっと「ババヘラとエンカウントできないかな・・・・」と思っていたのですが、意外や意外、道の駅や大通りでは全然ない、どちらかというと山道でまさか出会えるとは!!!これには思わず、「出たっ!ババヘラだっ!!!」と叫んでしまいました。

 

その瞬間、車を止めて、次に気づいた時には食べ終わっていましたよね。うま~~!!値段も200円と激安!

 

さて、「ババヘラ」こと「ババヘラアイス」は秋田では非常に有名どころか、知らない人はまずいないくらいの認知度です。ところが、県外に出るとほとんどその存在は知られていないのが、自分としてはとても不思議な事象です。もはや、秋田固有の文化といってもいいものですよね。こういうものは今後も大切にしていかなければいけません。

 

ということで、「県外の方」向けに、さらに今後「秋田観光」をする方向けに、ババヘラアイスの基礎知識をお伝えします。




ババヘラの意味は?


もう、これはそのまんまです。言葉の響きと同じくらい見れば分かります。

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ババヘラアイス作成中

そう、「ババ」「ヘラ」でアイスを作ってくれるから「ババヘラ」です。

最初の写真を見てもらえば分かりますが、「ビーチパラソル」「帽子+長袖」の販売員が「保冷缶」に入っている「いちご」「バナナ」のシャーベット状の氷菓を交互に盛り付けて「バラ」のような形に整える、これが「ババヘラアイスのデフォルトスタンダード」です。

出現場所も様々で、「道の駅」「大通り」「観光地」「運動会」「何にもない場所」にまで出現します。私が出会ったのはこのうち、「何もない場所」です笑 「千秋公園(秋田城)」や道の駅で出会うならまだ分かりますが、本当に何もない場所で出ったので、その驚きったら半端なかったです。また、「八郎潟」あたりにも多いのですが、その理由は後述します。

ババヘラ誕生の歴史と背景


秋田と言えば、言わずとしれた「農業大国」ですよね?特に、「あきたこまち」を知らない日本人はいないレベルです。ですが、農業は季節性労働のため、自ずと「閑散期」が発生します。その閑散期の副業として始まったといわれています。そのため、ババヘラの販売員は「脳作業服」のような服を着ているんです。

 

いつ頃から誕生したのかは諸説ありますが、どうやら1948年に「児玉冷菓創業者」「児玉正吉」という人物がアイスキャンデー屋を開業し、「悪くなる前に売り切ることが得意」「魚屋」にその「販売委託」をしたのが起源と言われています。

 

そのため、現在でも「八郎潟」周辺はババヘラのエンカウント率(出会う確率)が高いのですが、それは「八郎潟で取れた魚の販路」の名残だと思われます。

 

しかしながら、最初から「ババヘラ」と呼ばれていたわけではありません。「ババ」という言葉には軽蔑的な意味もありますからね。これはどうやら自然発生的に販売員が高齢の方が多かったため「ババ」と呼ばれはじめ、それが「ヘラ」と合体し、いつのまにか「ババヘラ」と呼ばれるようになったようです。まさに、文化ですね。それまでは「ババ」と呼ぶことよるトラブルも発生していましたが、2002年に「商標登録」されたことにより、一気にその地位を得ることとなりました。

 

あ、味はもちろん「うまーーーー!」です!なにやら、昔懐かしい味と言ったほうがいいかもしれません。これから秋田観光をする人はババヘラアイスに出会ったらぜひ、食べてみてください。自分の生活圏とは異なる「文化」「歴史」に触れることは、自分自身の感性や経験を助長するとても大事な要因ですよ。




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